2014年1月7日火曜日

日本で Glass がまだ販売できない理由 (「Google Glassは69,800円」 の情報にひっかからないように!)

Glass が日本上陸するというニュースが流れました。

iPhoneと接続可!グーグル・グラス、遂に日本上陸!早期予約価格で69,800円!
http://iphone-mania.jp/news-16760/

昨日見て怪しいと思ったものの、記事を書く時間がなかったのですが、
今日は既に注意喚起の記事が出ていますね。

Google Glass日本上陸ニュースには要注意
http://blogos.com/article/77388/


いいたいことはあらかた上記に記載されておりますが、
# ゲッコー・アンド・カンパニーの規約にまで踏み込んであるのはさすがです。

そもそも、「開発者向け」と「一般向け」という区分けが意味不明です。
Glass はいわゆる Android端末 であり、(少なくともエクスプローラー版では) 普通に使うこともできれば、開発用に使うこともできます。
このあたりはおそらく Vuzix M100 の売り方を参考にしたのではないかと推察されますが、Glass は M100 と違って SDK が無料で公開されています。
従って、248000円という値付けの「開発者向け」を注文するのは絶対にやめましょう




で、みなさまが気になるのは
 「いったいいつ Glass が日本で発売されるのか?」
だと思いますが、
 (Google の人も含めて) 誰も知らない
というのが現実的な回答であるように思われます。

Glass が日本で販売できない理由としてよく挙げられるのが、技適をとっていないというものですが、これに関しては取ればよいというレベルのものです。
※ちなみに、個人輸入した機器に対して個人的に技適を通そうとすると、だいたい30万円くらいかかるそうです(役所に問い合わせました)。

大きな問題は
  1. 音声コマンド
  2. 文字デザイン
の二つだと私は考えています。

一つ目の音声コマンドに関してですが、以下の二つの問題があります。
これは技術的な問題ではないだけに、落としどころが非常に難しいと思われます。

  • "ok glass" という音声コマンドをなんという言葉にするのか
※「いいですか グラス?」などというのはカッコわるいし、誰も発音したがらない
  • "ok glass" に続く音声コマンドをどんな文体にするのか
※"take a picture" を「写真を撮れ」などというのはかっこわるいし、言いづらい



二つ目の文字デザインに関しては、英語に最適化されている Glass において、
いかにかっこ良く日本語を見せるかというところです。

Glass のフォント (Roboto) は大変見やすく格好良いのですが、これに適合する日本語フォントを決めて搭載しなければなりません。
これも技術的な問題ではないだけに、落としどころが非常に難しいと思われます。


米国版が正式にリリースされるのもあと数ヶ月以上はかかると思われる状況であるため (最新の XE12 であっても、まだまだ調整の余地がありそうです)、日本でのリリースは今年中にリリースされるのを楽しみに待つ――というのがよさそうです。
# 今年中に出る保証もありません。。。




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